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前作の収録曲で喩えるならば「Strutin'」などに見られた有機的な要素を生かす方向ではなく、「Cycle」に代表される完全なデジタル志向で彼らの音楽性をより煮詰めた結果、完成した作品ということになりそうです。声ネタはふんだんに用いられてはいるのですけど、本質はやはり硬質な雰囲気に彩られたリズムにこそあると思います。そのリズム一つをとっても曲によっては完璧な四つ打ち準拠なものもあればハネ系のものもあったりで、全体的な印象としては実はなかなかバラエティに富んでいるということになるのでしょうか。ただこのデジタル志向がより強くなったことで音の抽象性が更に増してきて、人によって好き嫌いがかなりはっきりと分かれそうな作品でもありますね。エレクトロニカ方面により惹かれる自分にしてみれば大歓迎なわけですが(笑)。ただクラウドを踊らせようという絶対的な意識は間違いなく作品全体に貫かれており、その点は安心していいと思います。また、全12曲ノンストップのめくるめくデジタルビート体験の掉尾を飾る「Rey's Cake」は何故かレイハラカミとの共作でして、聴けばどの辺がハラカミ色か一発で分かってしまうであろう曲です。かなり異彩を放ってはいるのですけど、まあカーテンコールですしこういうのもアリなんですかね。ほんわかします。
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