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spekk。
まさにこの時期にうってつけといった趣の、ゆるやかな気持ちよさに包まれるアンビエント作品です。
作品をより深く味わうにはレーベル公式のこのページが参考になりそうですね。来日したDeupreeが東京で見たという雪にインスパイアされたこの作品は、なるほど雪が持つ「白」のイメージに忠実な、そして繊細さを極限まで突き詰めたようなサウンドプロセッシングの果てに完成されたなかなかに素敵な名盤と言って良いと思います。シンプルな音色(ないし音)同士がシンプルに絡み合って生み出される響きは我が強すぎるということもなく、ただリスナーの意識をやんわりと包んでくれるというだけの節度ある姿勢で物凄く落ち着くんですよね。結果、クリエイター本人は意識せずとも自然と「叙述性」が紡がれてくるわけで、そこに例えばウィスパーヴォイスのような生っぽい要素が取り入れられても全く違和感を感じないのです。自分がこの作品の中で最も好きな曲は「Shibuya_9」なのですが、あの場所の下卑てない喧噪を表現したかのような音空間は、「そこにあるはずだけどありえない」といったもどかしさを感じさせてくれる逸品でして、人が誰もいないハチ公口付近でしんしんと雪が降る中でこの曲を聴いたら恐らく泣いてしま…いや、失禁すると思います(笑)。
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