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個々の曲を掬い上げてみると5分前後の曲と2分にも満たないような曲とが半々であったり、規則的な(ただ決して喧しくない)リズムを刻む曲とノンビートな曲とに分かれたりとごっちゃな印象があるかも知れませんが、全体通してみると不思議な統一感があるように思います。メロディーとして理解するにはあまりにも漠然としていながらもあまりにも心地良い音の流れや、意味ありげに随所で用いられるサンプリングボイス(心なしか子供の声が多め)とが絡み合って、一筋縄ではいかないサイケデリックな音世界をリスナーに対して提示してくれる作品です。アルバムタイトルにも「children」というキーワードが混じっておりますが、聞いていると何だか子供の頃の「あの」感覚が沸き上がってくるんですよね。巧く言葉にできないのでぼかしてしまいましたが、何故か自分が連想するのは田舎でよく夕方5時くらいになると遠く離れた役場のスピーカーから音楽と共に夕方の到来を告げるアナウンスが響いてくるのを耳にした時のような、そんなシチュエーションなのですがさっぱり意味不明ですね(苦笑)。幼い頃の心象風景、というのがこの作品に向き合う際の一つの有効なキーワードのような気がしてならないのですが、例えば竹村延和のような(作為的な)イノセンスはこの作品においては見事に皆無でして、もっと抽象的な、それこそこの作品でしか体験し得ないような何とも不思議な感覚が沸き上がってくるのが、巷で名盤として讃えられる所以なのかも知れません。何気なくふとした時に聞きたくなる1枚です。
あと国内版ならば「Peel Sessions」が同梱されて2枚組になっており非常にお得です。こちらに収録されている「Happy Cycling」は名曲として激しくお薦めしておきます。四次元空間のお花畑を軽やかにお散歩したくなるかのような凄い曲です(笑)。
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