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一度この音に耳を傾けてみれば「ノイズがこんなに美しいなんて」と心酔すること請け合い……と思うのですがどうでしょうねぇ(苦笑)。「変」だとか「難解」といった形で括られてしまいがちないわゆる音響派だとかエレクトロニカといった方面の音楽をいかにして楽しむかというのは、ダンサブルな電子音楽以上に個々人の感性に拠る所が大きいと思いますが、この作品から奏でられるノイズはまさにハーモニーと形容するのが相応しいほどにメロディアスで叙情的な「音色」です。ごく一般的に認知されているあの聞くだけで不快感を覚えるノイズではなく、メランコリックなギターと共に流れ込んでくるこの音は「Endless Summer」なんてクサすぎるタイトルが違和感なくフィットしてしまうほどに切ないのです。ただやはり前衛的な側面もありまして例えば「BEFORE I LEAVE」(これまた切ないタイトルですね)なんてCD-Skippingな音だけで綴られるミニマルミュージックの極致だったりしますが、これまた一度聴けば泣きの要素にすぐ気付かされる辺り、このChristian Fenneszという人物の志向性を垣間見ることができそうな気がいたします。この手の音楽の中ではかなり聴き易い部類に入るのではないでしょうか。お聴きになる場合は是非ともボーナストラックが収録されている日本盤でどうぞ。
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